20110730

The article was published in “Sky.it” / イタリア「Sky.it」に記事掲載



ウェブサイトの文章を良く読み込んだ上で書かれており,とても丁寧な記事です.以下に一部を和英訳して転載します.和文はある程度意訳です.

This article was written after the author read sentences of our website well, and a very polite article. It is a part of the article translated into Japanese / English as follows.

原子爆弾投下から66年の時を経た記憶を留めるために,また今年,東日本を襲った地震と津波という,もうひとつの大きな悲劇の影響を受けながら,首都大学東京の渡邉英徳准教授は,協力者たちと「ヒロシマ・アーカイブ」を立ち上げました.それは(サーロウ)節子のような被爆者の証言,空撮写真,ビデオインタビュー,世界中から寄せられた核廃絶に向けたツイートを重層し,仮想地球儀Google Earthに載せたデジタルアーカイブです.

To conserve memory, this year, on the occasion of 66th anniversary of the outbreak, and in the shadow of another great tragedy that has shaken Japan, the earthquake and tsunami in Sendai, Professor Hidenori Watanave Metropolitan University Tokyo, together with his collaborators, has launched the '"Hiroshima Archive", a digital archive based on the virtual globe Google Earth, which collects, superimposed on different levels of consultation, written testimonies of the survivors (like that mentioned above, the Setuko) aerial photographs, interviews, videos, tweets from around the world on the theme of peace and nuclear disarmament.


複数の異なる資料がデジタル化され,収蔵されています:広島平和記念資料館,広島女学院同窓会,そして八王子被爆者の会.大多数の証言は残念ながら日本語で記述されており,日本以外のユーザには読むことができませんが,約50のインタビューは英語化されています.

The digitized material comes from several sources: the museum of the Memorial for Peace, the Association Jogakuin Gaines, and Hachioji hibakusha (the survivors of the bomb). Many of the testimonies are, unfortunately, in Japanese, which reduces the possibility of interaction by visitors from Japan, but there are also some fifty interviews in English.


ヒロシマアーカイブはそもそも,昨年発表されたナガサキ・アーカイブのように,被爆者のコミュニティの記憶のシンプルなコレクションであり,過去の物語と幸運のメッセージを収集するためのプラットフォームとして制作されていました.しかし,3月11日に地震で破壊された福島原子力発電所の放射能汚染が,その使命を変えました.

The Hiroshima Archive was to be a simple collection of memories of the community of survivors in the wake of what was achieved last year for the murder of Nagasaki, a platform to collect the stories of the past and the messages of this auspicious, but the earthquake of 11 March of this year has changed the card in, re-presented the specter of contamination by radiation after the nuclear power plant in Fukushima has been damaged by the earthquake.


制作者によれば,いまやアーカイブズの使命は「過去の悲劇を当事者として学び、自らのことばで未来に伝える」ことになりました.それはまさに,人生の教訓となったのです.

The mission of the Archives has now become, in the words of the organizers, to "learn from the tragedies of the past, get involved and pass on to future generations in their own words." For the story gets really "teacher of life."

(渡邉英徳 / Hidenori Watanave)

20110729

NHK WORLDでの放送 / Broadcasting in NHK WORLD


8/3 20:00より,NHKの全世界向け放送サービス「NHK WORLD」にて,ヒロシマ・アーカイブのニュースが放映されます. / The news of the Hiroshima archive will be broadcast by worldwide broadcasting service “NHK WORLD” by NHK, on Aug.03, 20:00.
日本国内では,上記公式サイトの右上で,同時刻にストリーミング放送されます.また,番組終了後も数日間閲覧可能です.ぜひご覧ください.(渡邉英徳) / The streaming will be broadcast in the upper right of the above-mentioned official site of “NHK-WORLD” at the same time. Moreover, after the program ends, the program archive will be available for several days. Please watch this program by all means. (Hidenori Watanave)

20110723

サイト公開後のアクセス推移

ヒロシマ・アーカイブ」を正式公開してから約2週間が経ちました.現在のアクセス数は約20000PVです.
  • ウェブサイト:20,163 PV / 9,131 セッション
  • デモ動画再生:4,779 再生
昨年の「ナガサキ・アーカイブ」は,公開後にYahoo!ニュースに取り上げられたことなどから,20万PV/日を超えるなど,爆発的なアクセス数を記録しました.ただし,その分収束も早く,翌々日には落ち着いていました.

ナガサキ・アーカイブアクセス推移(公開後二週間)

母数が十倍ほど異なるので単純に比較はできませんが,今年の「ヒロシマ・アーカイブ」は公開後,朝日新聞記事などによるアクセス急増はみられましたが,その後もTwitterやTumblrなど,ソーシャルメディアによる国境を超えた伝播が着実に続いているところが特徴です.

ヒロシマ・アーカイブアクセス推移(公開後二週間)

この結果をみるに,実空間と仮想空間を連携させた「記憶のコミュニティの生成」という我々の目的が達成されていると考えられます.特に国内では震災後,Twitterが情報共有のために活用されたという世情の変化も手伝っているのではないでしょうか.現在,詳細な分析を制作メンバーの原田真喜子さんがおこなっており,9月に日本バーチャルリアリティ学会大会にて発表予定です.

以下に,世界中から寄せられたツイートの例を紹介します.

google maps hiroshima için çok güzel bi site yapmış. keşke yapmak zorunda kalmasaydı. http://t.co/lV4n37bless than a minute ago via web Favorite Retweet Reply



הארכיון של הירושימה - מצגת בעזרת גוגל מפס (כולל סרטון) י http://j.mp/qslvEiless than a minute ago via Buffer Favorite Retweet Reply



La Séquence Doc : [MASHUP G.EARTH] "Hiroshima Archive", des données dans l'espace et le temps http://fb.me/VTJAS53Bless than a minute ago via Facebook Favorite Retweet Reply



渡邉英徳先生、被爆の記憶伝承のためのヒロシマ・アーカイブの理念に敬意。私は今、大震災記憶のアーカイブの必要性を感じています。 http://bit.ly/jcSIvJ RT @hwtnv: @ishii_mit 震災後に… (cont) http://deck.ly/~fkCmoless than a minute ago via TweetDeck Favorite Retweet Reply



Hiroshima Atomic Bombing Remembered with Google Earth. History memory in the Digital Age http://t.co/hFLErwI via @frednavarroless than a minute ago via web Favorite Retweet Reply


(渡邉英徳)

20110721

プレゼンテーション@ムハマド・ユヌス博士シンポジウム(国連大学)


きのう,国連大学にて開催された,ノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス博士のシンポジウムにて,世界一大きな絵Webバージョンおよびヒロシマ・アーカイブ,そしてツバル・ビジュアライゼーション・プロジェクトのデモンストレーションをおこないました.シンポジウムについては毎日新聞の記事にくわしいです.以下引用.
06年にノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのグラミン銀行創設者、ムハマド・ユヌス氏を招いたシンポジウムが20日、東京都渋谷区の国連大学で開かれた。NPO「アース・アイデンティティ・プロジェクト」(河原裕子会長)設立20周年の記念事業で、国連が定めた貧困削減計画「ミレニアム開発目標」(MDGs)の達成について意見交換した。
シンポジウムはユヌス氏が基調講演。グラミン銀行について「われわれは貧しい人たち、特に女性が仕事と収入を得ることに力を注いできた。これはMDGsの一つと重なる。マイクロクレジット(無担保小額融資)だけですべての問題を解決できないが、大きく貢献できる。教育の機会均等についても、健康の改善についても同様だ」と紹介した。
世界一大きな絵Webバージョンは,文中にある「アース・アイデンティティ・プロジェクト」との共同研究として取り組んだものです. ユヌス博士と各国大使のディスカッションを経て,場内が熱気に包まれているなかで,司会の野中ともよさんにご紹介いただきながらの最高の状況でプレゼンできました.ちなみに下の写真,右下がユヌス博士です.


私は,学生たち主体でクリエイティブなネットワークが生まれつつある点,311以降の日本でヒロシマを題材とする意味などをお話しました.ユヌス博士や各国大使からも拍手をいただき,プレゼン終了後にはご起立され,学生ともども握手まで求められました.感激です.以下は終了後のレセプションにて.ユヌス博士,主催者の河原裕子さん(お顔が隠れています),司会を務められた野中ともよさんと.


すばらしい一日となりました.(wtnv)

20110715

「ヒロシマ・アーカイブ」ARアプリ開発中

7/10の記者発表会でも言及しましたが,現在,被爆者の証言や資料写真を実空間に重層表示可能なスマートフォン用AR(拡張現実)アプリ「HiroshimARchive」を開発中です.


Google Earthインターフェイスに表示しているkmlファイルを読み込み,カメラの画像と重ねて表示します.ただし上記はあくまでイメージで,実際にはもう少しアバウトな重層になると思われます.現在,ヒロシマ・アーカイブでは広島のストリートビュー内でフォトオーバレイアイコンを閲覧できますが,これに近いものになりそうです.

このアプリは「現地に行かないと見られない」というわけではなく,ユーザが現在居る場所を仮想的に爆心地として設定し,世界のどこの街においても「被爆の被害範囲を」体感できる機能も付加する予定です.その他,ナガサキ・アーカイブのデータの読み込み機能などについても検討を重ねています.

HiroshimARchive」は,66年前の被爆の実相を,いちどWeb空間にある「もうひとつの地球」の上で展開し,さらに実空間にフィードバックするプロジェクト.今年中には公開したいと考えています.(渡邉英徳)

20110714

ヒロシマ・アーカイブ公開後の反響

10日の発表会も無事終了し,各メディアで「ヒロシマ・アーカイブ」が取り上げられたこともあり,現時点で約15000ページビューです.とはいえ,昨年のナガサキ・アーカイブ公開時と異なり,TwitterやFacebookからのアクセスが大勢を占めています.3月の「核軍縮・不拡散」海外記者団による取材時にも述べた,震災後,ソーシャルメディアが備えた社会性について考えさせられます.

春から7/14現在でのメディア掲載リストは以下.その他,いくつかのメディアから取材を受けています.

テレビ
  • NHKニュース(広島局)「ヒロシマ・アーカイブが完成」7月10日
  • NHKニュース(広島局)お好みワイド特集「ヒロシマ・アーカイブ」26月2日
  • NHKニュース(広島局)「広島 被ばくの実態ネット発信」5月29日
新聞
  • 朝日小学生新聞 2011年7月13日「被爆の記憶を立体地図に - 広島,100人の写真や話で辿る」 
  • 中国新聞 2011年7月12日朝刊「ヒロシマ・アーカイブ完成」
  • 朝日新聞 2011年7月11日夕刊「被爆の記憶を立体地図で ヒロシマ・アーカイブ公開」
  • 読売新聞 2011年7月9日朝刊「被爆の実態伝えるサイト「ヒロシマ・アーカイブ」、あす公開」
  • 朝日新聞 2011年4月28日朝刊「原爆の記憶、立体地図上に ヒロシマ・アーカイブ進む」
  • 中国新聞 2011年4月8日朝刊「被爆者証言のサイト制作進む」
Web

どの記事もとても丁寧なもので,誠実にアーカイブのコンセプトを伝えてくれています.そのなかでも特に,Hiroshima Peace Media Centerの記事から一部を以下に転載します.
動画で証言を寄せた廿日市市の柳川良子さん(82)は「天災は防げないが、戦争、人災は止めることができる。若い人が原爆の惨状を本気で後世に残そうとする姿勢がうれしい」と涙を浮かべた。
当日いただいたことばの中でもっとも嬉しいものでした.柳川さんはじめご参加いただいた皆さま,本当にありがとうございました.(渡邉英徳)

20110712

被爆語り部の沼田鈴子さん死去


ヒロシマ・アーカイブに被爆証言(ANT Hiroshima提供)を収蔵させていただいている,被爆語り部の沼田鈴子さんがご逝去されました.琉球新報のウェブサイトから記事を転載します.
広島に投下された原爆で左脚を失いながら、被爆の語り部として国内外で反核平和を訴え続けてきた沼田鈴子さんが12日午前9時25分、広島市東区の病院で死去。87歳。大阪市出身。入所していた老人ホームは広島市南区宇品御幸1の15の7、ハーモニーみゆき。葬儀・告別式は14日に広島市南区大州5の3の22、平安祭典広島東会館で開かれる予定。
45年8月6日、爆心地から約1・3キロにあった勤務先の広島逓信局で被爆し、建物の下敷きになり、左脚を切断。生きる希望を失っていたが、逓信局の中庭にあったアオギリが焦げた幹から青い枝を伸ばしているのを見て希望を取り戻した。
ヒロシマ・アーカイブ制作メンバー一同,ご冥福をお祈りいたします.

20110704

「Hiroshima Archive|ヒロシマ・アーカイブ」説明会のご案内


首都大学東京渡邉英徳研究室は、広島原爆の実相を伝える「Hiroshima Archive|ヒロシマ・アーカイブ」の制作を2010年夏より進めてまいりました。

Hiroshima Archive|ヒロシマ・アーカイブ」は、被爆者の体験談をはじめとする大量の資料を、デジタル地球儀「Google Earth」を活用して保管し、Web コミュニティを通して世界に伝え、広島原爆の実相を、人々の共同記憶として受け継いでいくためのデジタル・アーカイブズです。

これまでに、広島市の後援、広島平和記念資料館の協力を得るとともに、地元の広島女学院高校および広島コンピュータ専門学校チームと連携し、資料収集とコンテンツ制作を並行して進めてまいりました。被爆資料とともに、原爆や核をテーマにした芸術作品の収蔵も行っています。これまでに、岡本太郎作「明日の神話」の掲載が決定いたしました。また、丸木位里作「原爆の図」他の掲載について、現在交渉を進めております。

Hiroshima Archive|ヒロシマ・アーカイブ」は、長い時のなかで語り継がれ、現在もあらたに生まれつつある記憶を、最新のインターネット技術を用いて未来の世界に伝えることを目指し、今後も継続的に、資料の拡充とバージョンアップを続けてまいります。

今回の説明会では、現在のバージョンのデモンストレーションを行います。ご協力いただいた皆様方のお越しを、ヒロシマ・アーカイブ制作メンバー一同心よりお待ちしております。

当日のプレゼンテーション資料を公開しました.

■日時,場所
■スケジュール
  • 13:15 受付
  • 13:45-15:30 プロジェクト説明,デモンストレーション,質疑応答
■連絡先