1時間ほど時間をいただき,ナガサキ・アーカイブからヒロシマ・アーカイブに至る経緯と,実際のコンテンツを実演.八六九会からは,多数の被爆者証言をご提供いただいています.今回は,証言されたご本人の目の前でアーカイブズを実演し,同時に当時のようすを語っていただくという,貴重な機会となりました.下の画像は,証言をご覧になりながら,自身の体験談を語られている中西靖之さんご本人を撮影したものです.
7/10の発表会(広島平和記念資料館)の際の柳川良子さんとおなじく,Google Earthを用いている云々の技術はともかく,プロジェクトの主旨そのものを皆さまは瞬時にご理解され,的確な質問を投げかけて来られます.長時間に及ぶ,充実したセッションとなりました.
また,最近私たちが思い描いていた「アーカイブズを“語り部のためのコミュニケーションツール”としてもちいる」というイメージが適切であったことを確認できました.デモンストレーションが終わったのちも,例えば「黒い雨が降ったのは8月6日の何時頃だったのか」「原爆投下後,B-29はどのような経路を辿って退却していったのか」など,皆さまの間で活発な議論が交わされていました.今後も各地でワークショップを開いていきたいと思います.
終了後,有志による「原爆許すまじ」「長崎の鐘は鳴る」などのハモニカ演奏と合唱,中央大学の落語研究会による噺会がおこなわれました.素敵な時間をありがとうございました.(渡邉英徳)