20110425

八王子市原爆被爆者の会:定期総会に参加

去る4/24,八王子東急スクエアで開催された,八王子市原爆被爆者の会(八六九会)の定期総会に参加してきました.事務局長の上田紘治さんにお招きいただいたものです.


当初はナガサキアーカイブのデモンストレーションをおこない,証言収録に関するご協力のお願いをすることが目的でした.首都大のキャンパスがある南大沢にて上田さんとお目にかかり,今後の動きかたについてお打合せしたのが3月11日.その後京王線に乗り,初台駅を過ぎたところで震災が発生.地下鉄は止まり,まっくらなトンネルを歩いて新宿駅に辿りついたことを思いだします.

3月11日の前後で,私たちの周りの世界,私たち自身の生き方は一変しました.八六九会定期総会の議案書,活動報告には以下のように書かれています.
国と事業者が「安全」を強調し続けた原子力発電が,取り返しすることが出来ない,深刻で危機的な被害を広範囲に広げ続けています.しかも,この状態は,今後もかなりの長期間継続することでしょう.核の被害を,身を持って体験した私たちは,このような形で被曝者が増えることに,悔しさと怒りがこみ上げてきます.今,人類は核物質・原子力エネルギーの平和利用について,真剣に見直すことを教訓にすべきではないでしょうか.
まったく然りだとかんじます.定期総会では,Nagasaki Archiveはもちろん,東日本大震災後に制作した被災地三次元フォトオーバレイ,制作メンバーの高田健介君らが公開した計画停電MAP等をお見せし,傍観者ではなく当事者としてのアーカイブ作成の主旨をお話ししました.30分ほどのデモンストレーションでしたが,メンバーに対するあたたかい拍手と,証言収録へのご協力表明をいただきました.


今週27日には,矢野先生,そして八六九会の上田さんにもご参加いただく,ヒロシマ・アーカイブのキックオフミーティングが首都大で開かれます.メディア取材も入るなか,制作メンバーによる各自のアーカイブデザインに関するプレゼンテーションがおこなわれます.以前「デジタルアーカイブズのコンセプト」で書いたように,アーカイブを取り巻くコミュニティ形成がキーになります.ソーシャルメディアに慣れ親しんだ学生たちのアイデア,教員としても楽しみです.(渡邉英徳)

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