20110324

平和公園内碑巡り動画収録1回目(20110324)

2011年3月24日(木)
平和公園内の各種モニュメント(碑)の案内動画の収録(第1回)を行いました。

1枚目の写真は供養塔です。ここには、身元不明の遺骨約7万柱、身元の判明している遺骨817柱が納骨されています。平和公園内で唯一遺骨の納められているモニュメントです。

2枚目は慈仙寺跡。数トンはあろうかという4段組みの大きな墓石がばらばらになっています。爆風で飛ばされたのです。1段目と2段目の間には石が挟まっていますが、これは爆風で浮いた2段目の墓石の下に、飛んできた小石が挟まったものです。

1段低くなっている地面が、元々の地面です。現在平和公園となっている地面はそこから40~50センチ高くなっていますが、これは廃墟となったこのあたりを盛り土した結果なのです。当然そこには収容しきれなかった遺骨の一部などが混ざっています。私たちは、遺骨の埋まっている地面を歩いているのです。

そして3枚目は、公園の外にある島病院、爆心地です。原爆はT字型になっている相生橋を目標として投下されましたが、風の影響などでこの病院の真上580メートルで爆発しました。病院の壁は厚さが1メートルもありましたが全壊し、入院患者やスタッフも全員亡くなりました。偶然外出していた院長は命をとりとめ、今も「島外科内科」として経営されています。

ここが爆心地であることは、広島市民も案外知りません。
今日は、3箇所だけの収録で、風が強かったためうまく音声が入っているか心許ないですが、3月25日、4月2日にも収録を予定しています。(矢野一郎)

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