20110316

東日本大震災被害に関する支援コンテンツ #jishin

今回の震災で,首都大のヒロシマ・アーカイブ制作メンバーのうち一名が仙台で被災しましたが,無事が確認できました.余震や福島原発の事故でなおも予断を許さない状況ですが,在京メンバーは自宅や大学で,これまでのアーカイブ作成の経験を生かし,震災情報の伝達や復興支援のためのコンテンツ制作を行っています.以下に紹介します.

被災地三次元フォトオーバレイ
現在,New York Timesにて「The Aftermath in Japan」と題した被災地写真特集が掲載されています.今回私たちは,日本国内の報道ではみられない強いメッセージを持つこれらの写真のうち,撮影場所が推定できるものについて,フォトオーバレイを作成しました


すべての写真は,写り込んでいる地形や道路,建物などを手がかりにして,Google Earthの三次元地形に重層しました.アイコンをダブルクリックすると,被災前の風景と被災後の写真が重なりあって表示されます.画像はすべてNYTサーバの元ファイルにハイパーリンクして表示しています.こちらをご覧ください(Google Earthプラグインが必要です)


東京電力が施行中の「計画停電」のエリアを地図上に纏めたWebサイト「計画停電MAP」を,制作メンバーの高田健介君が,Nagasaki Archive制作メンバーの北原和也君らと協力して制作しました。

参考:Googleによる公式の計画停電MAPが公開されています(3/16追記)


(以下引用) 東京電力や各自治体のWebサイトでは,停電区域を地区名(日本語)でのみ紹介しているため,特に海外の方で今回被災した方にとっては非常に分かりづらいものとなっています。計画停電MAPは,停電時間を地図上に色の付いたアイコンで示す事により,視覚的に分かりやすいWebサイト作りを目指しました。いつも行く場所だけれど,リストと照合させて停電時間を調べるのが大変だという方にとっても,きっと調べやすいのではないかと考えています。今後施行方法の変更も十分に考えられるシステムですので,積極的に更新していく予定です。是非ご利用ください。(高田 健介)

東日本大震災:通行実績情報マッピング
このコンテンツでは,東北地方太平洋沖地震による被害地域の車両通行実績情報(日次更新)を,他のデータと重ね合わせて表示しています.車で走行可能な道と被害のようすを重層して把握することができます.


他のkmzデータを追加で重層表示することも可能です.データの掲載を希望されるかたはメールでご連絡ください.公開にあたり,@mapconcierge @tosseto @wata909各氏のご協力をいただきました. ありがとうございます.


「福島第一,第二原発からの距離」
Twitter上で集まった複数のユーザにご協力いただき,原発からの距離を把握できる簡潔なGoogleマイマップコンテンツを公開しています.避難,屋内退避のエリアを色つきで,50km,100km,200kmを線で表示しています.



#jishin ツイートマッピング:東北地方太平洋沖地震
東北地方太平洋沖地震の発生後,Twitter上では数多くの#jishinハッシュタグが付いたツイートが投稿されています.これらを自動収集し,マッピングするウェブサービス「#jishinツイートマッピング:東北地方太平洋沖地震」を公開しました.スマートフォンとPC表示に対応しています.


キーワード,ユーザ名,期間,件数等による絞り込み表示が可能です.詳細はこちらのヘルプファイルをご覧ください.

これだけの規模の災害はまさに未曽有のもので,復興に向けた道程は,相当に厳しいものになるはずです.我々も日々気を引き締めて「やれることをやる」ことに努めたいと思います.ご支援のほど,どうぞよろしくお願い致します.(渡邉英徳)

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