20110318

MSさん証言収録(20110313)

2011年3月13日(日)14:30~15:00

被爆者MSさんの被爆証言の動画収録を、広島女学院中高の第1AV教室で行いました。

4才の時、爆心地から1.2キロの地点の自宅で被爆されたMSさんは、この証言がご自分の被爆証言の「最初で最後である」とのことでした。お孫さんが広島女学院の生徒なので、この機会に証言を遺しておこうと思い立ち、ヒロシマ・アーカイブのためのインタビューに応じてくださいました。インタビュアーは女学院高校2年の谷田さんです。


戦後様々な差別を受けながら暮らしてこられたMSさんは、イニシャル表示・顔を写さないことを条件に、収録を許してくださったのです。
友人の中には「嫁に行くときの傷になる」ということで被爆者手帳も取得されず、よって今になって様々な後遺障害が出ても医療費の補助も受けられない方もいるそうです。
MSさんも、子どもさんを出産された時も、「子どもに障害があるのでは」と心配でたまらなかったとのこと。また、実際のお年よりも若く見えることで病院の看護士たちに「あの人本当に被爆者なん?」などとひそひそ指さされるなど、病院でさえいやな目にあってこられたそうです。
「核兵器を持つことについてどう思われますか」との質問に、「それは難しい質問ですね。日本も(核兵器を)持たないとやられますし・・・」とおっしゃっていました。
生涯で最初で最後の被爆証言を引き受けてくださったMSさん、ありがとうございました。私たちは、このような方の声を拾い上げていきます。(矢野一郎)

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